✿トイレトレーニングをしよう✿
ワンちゃんがお家に来て、1番最初に教えておきたいのがトイレのしつけです。
トイレトレーニングは初日から段階を踏んで教えていきます。
①まず初めは「トイレはここだよ」という事をおしえてあげましょう。
・トイレの場所を覚えるまでは、サークルの中に1つと、外に1つ以上トイレの場所を作ってあげましょうサークルの外にも置いておくことで飼い主さんが誘導しやすい状況を作ります。
・ワンちゃんが排泄したそうにしている時を見はからい、ペットシーツの上まで連れて行きます。
・幼いワンちゃんがトイレを我慢できる時間は、月齢+1時間といわれます。
排泄のタイミングを見極めるには十分な観察が必要です。
一般的には…遊びの後
ゴハンの後
寝起き
床の匂いをかぐ
クルクルと回りだす
などが、排泄の兆候といわれます。
②うまくできた時はご褒美を
・うまくシーツの上でできた時には、「いい子だね」などと声をかけてご褒美を与えて下さい。
・そのあとにおもちゃを使って思いきり遊んであげるのもよいでしょう。
トイレの場所を覚えるまでは、この誘導の繰り返しです。
ここがトイレの場所だと覚えてくれれば、誘導をしなくても自分でトイレに向かうようになります。
③自分でトイレに向かうようになったら
・自分からトイレに行って排泄できた時は、普段与えているご褒美よりも、もっと好きなもの(スペシャルご褒美)を与えてみましょう。
・トイレの数を減らしていきましょう。排泄する確率が1番低いものから順に撤去していきます。
・トイレの場所に向かっているのにシーツからお尻がはみ出したり、くるくる回るうちに場所を見失って、失敗してしまう場合があります。
そのような時はシーツの周りを少し高さのあるもので囲ってあげると失敗がありません。
◎ポイント◎
・行動範囲を限定する…
しっかりトイレを覚えるまでは自由に動き回れる範囲を決めておきましょう。
飼い主さんがワンちゃんの行動を把握できなくなる上に、行動範囲が広すぎると失敗する確率を高くしてしまいます。
・できるだけ失敗をさせない …
失敗する回数が増えると失敗することを学習してしまいます。ワンちゃんをお家の中でフリーにしている間は目を離さないようにしましょう。
排泄をしてほしくない場所には障害物を置くのも効果的です。
また、失敗しやすい場所にあらかじめシーツを敷くことで、失敗が成功に変わります。
・たとえ失敗しても叱らない…
ワンちゃんが排泄を失敗したときは声をかけずに、臭いを残さないよう片付けましょう。
思わず叱ってしまうことがありますが、これは逆効果です。
まず、ワンちゃんは怒られているという事に気づいていない可能性があります。
人に犬語が分からないように、ワンちゃんにも人間の言葉は通じません。
例え、雰囲気で怒られていることを察したとしても「どういう理由」で怒っているのかが分からずに、【排泄=怒られる】と思い込んでしまった場合、人に隠れてそそうをするようになり、問題が悪化します。
・トイレは常に清潔に…
ワンちゃんは基本的にきれい好きです。前の排泄物や他のワンちゃんの排泄物が残っている場所ではしたがらない子もいます。見つけた時点ですぐに処理するようにしてあげましょう。
特に便はそのままにしておくと、食糞(自分の便を食べてしまう事)のきっかけをつくってしまう事になるので注意しましょう。
◎まとめ◎
ワンちゃんがトイレを覚えるのには約1ヶ月かかるといわれています。
しかし、これはあくまでも一般論で、どの子も1ヶ月で覚えるわけではありません。
成犬になってからのしつけや、お家に来る前の段階で間違ったしつけを身につけてしまっていたり、留守番する時間の長い子などはもっと長い目でトレーニングをしていく必要があります。
例え時間がかかったとしても、飼い主さんが正しい方法で導いてあげることでワンちゃんは 必ず応えてくれます。
行き詰った時は先を焦らず、1つ前の段階にもどり、ワンちゃんのペースに合わせて進んであげるようにしましょう。